みらまちでは子どもたちに
「自分で考え、行動し、問題を解決する体験」を
してほしいと思っています。
自分でお店を出して商品やサービスを売ってみたり、
従業員を雇ってみたり、
市長になって町に必要なものを考えたり。
そんな子どもたちに対して、私たちは答えを教えてしまうのではなく
「どうやったらできると思う?」とヒントだけを与えています。
過去のみらまちに参加してくれた子たちの様子を
こちらで紹介しています。
「みらまちに参加して変わったこと」
このみらまちに参加してから2人の行動が少しずつ変わってきたんですと、お母さんが教えてくれました。
みらまちに参加した時、何よりも2人に衝撃を与えたのは、自分のお店の商品を売るために看板を持ってどんどん外へ出て行って、宣伝して歩く周りの子どもたちの姿でした。
「お店に立っているだけじゃ、商品は売れない。」
「買ってもらうためには、自分たちが動かなきゃいけないんだ。」
そう強く思った2人は、みらまちが終わった後からお母さんがイベントに出展するときには、必ず手伝いに行くようになったそうです。
「姉妹で作るレモネードを販売」
ポッカレモンを水と混ぜるだけではなく、飲みやすいようにハチミツを入れるなど、みらまち当日までに家で商品開発をしてきたという。
みらまち当日は、会場内の自動販売機横に出店し、
「100円でコーヒー買うなら、100円でレモネード買ってください」
というメッセージを大人たちに発信。
1日で127杯のレモネードを売り上げた。
当日の売り上げは、小児ガンの治療で使用する抗がん剤の副作用で、髪の毛が抜けた子どもにカツラを送る団体へ寄付した。
当日の様子をレモネードスタンドジャパン様のホームページに掲載していただきました。
「カメラマンとして、みんなの魅力を伝えたい」
みらまちの様子を、カメラマンとして撮り続けてくれた彼。
しばらくしてから、カメラマンをずっとやっていたらお金をもらえないことに気づく。
そこで記念写真の撮影で開業することに。
人がたくさん来ていた綿アメゾーンのすぐ横にお店を構える。
だが、なかなかお客さんが来てくれず、彼は横の綿アメ屋でアルバイトを始めることに。
アルバイトで稼いだお金を使って、他のお店を自分で体験しながら撮影していた。
最終的に稼いだお金は、
十分に安全に食べられるのに、箱が壊れたり、印字が薄くなったりして、販売できない食品を企業から寄贈してもらい、必要としている施設や団体に無償で提供する活動をしているフードバンク山梨様へ寄付したいとのこと。
「兄弟でヒューマンビートボックスのライブ開催」
ライブ用の舞台をダンボールを使って作り始める。
自分たちだけでは手が足りないことに気がつくと、近くにいた大学生や大人を美術スタッフとして雇い、一緒に作業し始める。
ある程度舞台の完成が見えてきたところで、作業は美術スタッフに任せ、彼らはライブの広報活動へ。
自分でチケットを手売りしながら、集客していく。
ただパフォーマンスをするだけでなく、
会場設営や集客などの、ライブを開催するために必要な
事前準備も率先して行う姿を見ることができた。
「地球温暖化が進む現代に、涼しさを届けたい」
事前のワークの中で、この男の子が発した一言。
「墓地をつくりたい」
まさかの一言にとても驚いたのだが、
なんで?と聞くと、「涼しくなるから」という答えが返ってきた。
地球温暖化が進む今の社会に問題意識を持った彼は、
墓地を作って涼しさを届けることができたら、エアコンを使わなくて済むのではないかと考えたのだ。
あまり口数の多くない彼だが、1対1で話すと彼の「人の役に立ちたい」という思いを知ることができた。
「来てくれた人に、とにかく楽しんでもらいたい」
兄弟でゲームセンターを開業した2人。
モットーは「とにかく自分たちが楽しむ。」
掛け声・拍手のオンパレードで、ゲームセンターに来たお客さんはみんな笑顔になって出てきた。
1人はお店にいてお客様の対応。もう1人は外へ宣伝活動へ。
この兄弟が看板を持って宣伝活動をしているところを見て、同じように宣伝活動を始める子たちが出てきた。
「値下げしまーす!買いに来てくださーい!」
会場内にひと際大きな声が響く。
その声はカード屋を開業した彼の声だった。誰にも負けないくらいの大きな声で宣伝を始めた彼。
最初はなかなかお客さんが来てくれず、どうやったらお客さんが来てくれるのかを自分なりに考え動き出した。
みらまちに参加する人たちは、まず市役所に行って住民票を発行してもらっているのを見た彼は、お店を市役所のすぐ横に引っ越す。
またダンボールを使って看板を作っている他の出店者を見るや否や、自分のお店の看板を作り始める。
最終的には「タダでーす!だから来てくださーい!」とまで言ってしまう彼。他人の良いところを盗み、すぐに行動する彼の姿を見て、学ぶことがたくさんあった。